不妊症の漢方治療
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不妊症の治療の場合、まず生理の状態を整える事が大切です。
生理が不順な場合は、「生理不順」の項目を参照してください。


生理が順調な場合でも、基礎体温の状態を見てください。

基礎体温は、高温期が14日以上ある事が大切です。
この日数が少ない場合や、高温期の体温が低い場合は、
黄体ホルモンの分泌が悪い事が考えられます。
黄体ホルモンの不足は、漢方的には陽虚と関係があります。
ですから、このような場合は陽を補う事が大切です。
よく使うお薬は、腎陽を補う漢方薬などです。


排卵がスムーズに行かない場合は、気滞痰湿淤阻などが考えられます。
多嚢性卵巣などの場合、痰湿という毒素が排卵を阻止していると考えます。
痰湿とは、簡単に言えば脂とか繊維のようなものです。
痰湿の毒素を取り除くのは、化痰という方法を用います。
色々な化痰薬がありますから、体質に応じて使って行きます。

卵管が詰まっているばあいも、気滞痰湿淤阻、あるいは淤血が原因と考えられます。
この場合、先ほどの化痰薬の他に活血利気の薬をよく用います。

また、局所の状態だけでなく、全身の状態を改善する事も大切です。
体質的を整える事は、不妊症だけでなく、他の病気の改善にもなります。
全身的な改善は、生理不順と同じです。


 気血両虚タイプ
  気( エネルギー )と血が不足して、生理の原料が足りないタイプ。
  この場合は、婦宝当帰膠など体を温めるような漢方薬を使います。
 腎陽虚タイプ
  ホルモンは腎と密接な関係をもっています。
  このうち、黄体ホルモンと関わりのふかいものが、腎陽です。
  冷え性で、体温が低い場合は、このタイプの可能性があります。
  腎陽を補うような漢方薬などを使います。
 気滞タイプ
  ストレスが多く、イライラしたり、生理の前に胸がはったりします。
  気滞を改善するような漢方薬などを使います。
 淤血タイプ
  血液のよごれが多いタイプ。生理の色がくろっぽく、塊が混じります。
  また、生理の時に、つるような痛み、刺すようないみが出ます。
  淤血を改善するような漢方薬などを用います。
 湿熱タイプ
  普段から、色の濃い、臭いのあるおりものが多く、時に痒みがあったりします。
  生理の色は、赤黒く、どちらかというと、暑がりで、湿疹やおできなどが出来やすい
  タイプです。
  清熱利湿作用のある漢方薬などを使います。

不妊治療の流れも参考にして下さい。