中国研修

中国の広州中医薬大学附属病院の研修団の団長として行ってきました。
今回の研修の中では、耳鳴りの臨床研修が良かったです。
中国各地から、どの病院でもお手上げ状態の患者さんが多数訪れていました。
数十年の耳鳴りも含めて70%の効果があるとの事でした。

治則 宿燥

宿燥の場合は、身体が乾燥するという事で津液不足や陰虚と混同しやすくなります。
しかし、両者には虚実の違いがあります。
宿燥の場合は、津液を補う事や陰を補うだけでは駄目で、必ず去邪する必要があります。
例えば桑杏湯などです。
辛味で潤すという概念も、津液不足に対してよりも宿燥に対して有効と思われます。
勿論、燥邪が長く去らない理由として津液不足や陰虚が関係する事も多くあります。
この場合は養陰清肺湯などが用いられます。
宿燥がある時に、滋陰のものだけを用いると邪気を閉じ込めてしまい、邪気がなかなか去らないという現象がおこります。
麦門冬湯に半夏が含まれているのは、これを避ける為と考えられます。
シーグレン症候群などの場合、ただ潤すものや陰を補うものだけを使っても思うような効果が出ません。
やはり宿邪を考えて去邪する必要があると考えられます。

治則 宿湿

内湿の場合と宿湿の場合での治療の差はあまり多くはありません。
ただ、宿湿の場合は三焦辨証を用いる事が出来ます。
また、外湿の場合と違い、湿邪が長く居座る理由として正気の虚があります。
特に、脾と腎の虚が関係している事が多いので、健脾薬や補腎薬との併用が必要になる場合があります。
また、肺気を開く事により、宿湿を出すという治療方法もあります。
湿については、非常に範囲が広く、それだけで1冊の本になっています。
宿湿の場合、非常によく用いられる処方が藿香正気散です。

治則 宿暑

暑は、湿と熱があわさったものですから、宿暑と湿熱は区別がつきにくくなります。
たとえば、細菌やウイルスの感染が原因で湿熱が出来た場合は、内因性の湿熱とは少し区別して宿暑と考えます。
慢性的な前立腺炎で、雑菌や白血球などが見える場合などは宿暑の例です。
それ以外にも、慢性的な扁桃腺炎や腎炎などもあります。
クラミジアが原因の卵管炎、また一部の抗精子抗体なも宿暑と考えます。
子宮腺筋症の一部にもみられます。
その他、ガンジタ、水虫なども宿暑と考えています。
アトピーや湿疹にもよく見られます。
免疫性の不妊症も、免疫のバランスなので、湿熱と考えるより宿暑と考える方が良い場合もあります。
このように考えると、宿暑の範囲は極めて広いと考えられます。

湿熱は清熱解毒ですが、宿暑の場合は三焦辨証を用いる事もあります。
ただ残念な事に、三焦辨証に対しての方剤は日本では完備されていません。
ですので、銀翹解毒散と竜胆瀉肝湯を併用するなどの方法を考えます。

治則 宿寒

宿寒の治則は、もし寒邪が経絡に服している場合は温経散寒になります。
たとえば桂枝加朮附湯などを使います。
寒邪が下腹部に宿している場合、寒凝血淤という症状になる事が多くあります。
寒邪が宿する事で、下腹部に淤血が出来てしまうためです。
この場合は当帰四逆加呉茱萸生姜湯がよく用いられます。
同じ冷えでも腎陽虚の場合と使う処方が異なってくる事が注意点です。
また腎陽虚の主な症状は冷えであるのに対して宿寒の場合は痛みを伴う事が殆どというのが区別点です。
ただし、寒邪が長く去らない理由の一つには腎陽虚があります。
ですから、去寒だけに注意をむけるのでなく、補腎陽も考えて治療していく事が大切です。

原因不明の不妊症で、中医学的には宿寒が原因の事はよくあります。
冷えると血流が悪くなり、骨盤内に瘀血がたまります。
この状態が寒凝血瘀です。
一番の特徴は生理痛で、温めると楽になります。
生理の色は黒っぽくなり、塊が沢山でます。
同じような症状で、血熱や瘀血も考えられますが、舌や脈などで正しく判断する事が大切です。

宿寒があると、骨盤内が冷えて、子宮や卵管の動きが悪くなる事も考えれます。

治則 宿風

今まで宿邪の性質についてお話ししましたので、次にそれぞれの宿邪の治則について簡単にお話しします。

まず宿風の治則。
宿風の治則は去風です。
よく使われるものが桂枝湯、香蘇散などです。
また風熱の場合は銀翹散、麻杏甘石湯なども使われます。
外風の場合との違いは、外風は精気の虚がまだあまり進んでいない場合が多く、少し強めの去風薬を使い一気に外邪を追い出します。
しかし宿風の場合は慢性化しています。
宿風が長く去らない原因の一つとして正気の虚があります。
ですから、正気特に衛気の強化が必要となります。
代表方剤が衛益顆粒や桂枝加黄耆湯などです。
去邪(邪気をとりのぞく事)と扶正(正気を助ける事)のバランスが伏邪の治療ではとても大切です。
また、宿風は長時間体内に居座り続けるため、化熱する場合が多いですが、寒邪とむすびついて宿風寒となる事もよくあります。

宿邪 宿火

宿火の代表はヘルペスです。
ヘルペスはウイルスが体内の一部に居座って去らない状態です。
このような場合は宿火を去らないと何回も再発さします。
ただし、宿火が動く背景には正気の虚がありますから、扶正去邪が大切です。
肝炎のウイルスは宿湿の場合と宿火の場合があります。
というより宿湿と宿火が入り混じったものです。
ただ、どちらの邪気が強いかにより、治則は異なります。

また、色々な宿邪は最終的には化火して宿火になる可能性があります。
アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、歯槽膿漏、痔などは宿火の代表です。
中医には「火鬱は発之」という治則があり、清熱解毒と同時に発散する方法がよく用いられます。
例えば痔に麻杏甘石湯、アトピーに銀翹解毒散などを用いる場合などです。

宿邪 宿湿

外から入った湿邪がなかなか去らない状態が宿湿です。
脾虚などで体内で出来た湿は宿湿には入れません。
日本は湿度が高い国ですから宿湿は多く見られます。
宿湿は、外邪をうけてすぐに発症して、そのまま治らず湿邪が居座る場合と、外邪をうけてもすぐに発症しない場合があります。
前者の代表はリウマチとか腎炎などです。
後者の場合は細菌やウイルスによるものが多く、代表的なものはピロリとか肝炎です。
湿は風、寒、火と結びつきやすく色々な症状に変化します。
舌の苔が厚くなり、口がまずい、身体がだるいなどの症状をひきおこします。
この時、内湿との区別が難しくなりますが、内湿と宿湿では治則に大きな違いは無いので、明確に区別する必要はありませんが違う部分もあります。
内湿の場合は主に臓腑辨証を使って治療します。
伏湿の場合は温病の治法、特に三焦辨証が役に立ちます。

宿邪 宿燥

宿燥という概念は確かにあります。
しかし日本は基本的にあまり乾燥はひどくありません。
ですので、日本ではそもそも燥邪が体内に侵入する機会もあまり多くはありません。
このため宿燥もそう多くはありません。
処方では「麦門冬湯」や「百潤露」がそれにあたります。
宿燥の場合は多少風邪が合わさっている事が多いので潤すものに少しだけ発散するものを加えます。
辛味で潤すの概念になります。
たとえば少量の薄荷や菊花などが良いでしょう。
症状としては口の渇き、目のかわき、ながびく空咳などがあります。

中国の北京などでは冬の乾燥がものすごく、皆さん冬になると咳をしています。
この咳が春になっても治らない場合、宿燥と考えます。

宿邪 宿暑

暑邪がなかなか去らないで、体内にいすわった状態です。
なつばてなどはその代表的な例です。
その他には湿熱型の腎炎や慢性の前立腺炎などにも宿暑の存在があると思われます。
宿暑と湿熱は区別が付きにくいものです。
長年の胃腸疾患で、よく下痢をするような場合、清熱利湿の漢方を使ってもあまり効果が出ない事があります。
このような場合、かっ香正気散に少し清熱薬をあわせると効果が出る事が多いものです。

宿邪 宿寒

宿寒は、寒邪をうけて、それが体内にいすわっている状態です。
病気が長引き、痛み、ひきつれをともなう事が多くあります。
暖めると楽になるのが特徴です。
冷えといっても、陽虚との区別が大切で、虚実の違いがあります。
宿寒は、身体を冷やしたなどのきっかけがあったりします。
症状も陽虚によるものよりは激しくなります。
脈は沈微になる事もあり、また緊や弦になる事もあります。

よく見られる症状は、リウマチ、しもやけ、生理痛などです。

慢性的な肩凝りは、桂枝加葛根湯を使う事がありますが、葛根湯を使う事もあります。
葛根湯を慢性的な肩凝りに応用する場合は伏寒がある場合と考えられます。
また、蓄膿症に葛根湯加川きゅう辛夷が用いられますが、これは伏寒が化火した状態と言えます。
この場合は炎症があっても清熱しないで、辛味で発散した方が良い事が多いです。
勿論、化火が激しい場合は清熱剤も必要になります。

宿邪 宿風

宿風は、風邪(ふうじゃ)が体外から進入して、そのまま居座っている状態です。

代表的なものが花粉症です。
花粉症は、体内に伏風がひそんでいる状態で、花粉にふれると伏風が動いて、クシャミなどのアレルギー症状をおこします。
花粉の季節が過ぎると、症状はおさまりますが、伏風がとれない限り、毎年発症してしまいます。
宿風が居座り続けるのは、衛気の不足もありますが、改善には去風薬も必要になります。

多くのアレルギーには伏風が潜んでいると考えます。
花粉症以外で代表的なものが、尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、腎炎などです。
リウマチや膠原病の場合は、単純な風だけでなく、風、寒、湿の邪気が入り交じって体内に進入して居座り続け、化火したものと考えます。

この他、伏風は自律神経失調症にもみられる事があり、例えば桂枝湯などで栄衛を調和します。

中医の診察室

中国には漢方専門の総合病院があります。
何科、何科と別れていて、まるで西洋医学の病院のようです。
ですが、雰囲気は全然違います。
診察室のドアは開けっ放し。
診察している患者さんのすぐ後ろに次の患者さんたちが順番に列を作って待っています。
婦人科などデリケートな診療でも実にオープンで、待っている患者さんは診察の様子を観察しています。
お医者さんもそれを意識して、後ろに並んでいる患者さんの方を意識して話す事もよくあります。
特に治療がうまく言っている時など、ドヤ顔してアピールしています。
通路も患者さんでうめつくされて、賑やかな事このうえないです。
患者さんもお医者さんとタメ口で色々と注文つけたりと、面白いです。
とにかくエネルギッシュで、パワーにあふれています。
私も研修から帰ってしばらくは、中国パワーをもらって元気になります。
ですが、またエネルギー切れになるので、定期的な中国研修は必須です。

中国漢方と日本漢方の違い

中医学と漢方の違いは何でしょうか?
漢方薬というのは、「中国からやって来た薬」という意味なので、
中国で漢方薬と言っても意味が通じません。
「漢方薬」の事を中国では「中薬」と言います。
「漢方医学」は「中医学」と言います。

日本式の漢方は、この病気にはこの薬(風邪にか葛根湯、婦人科疾患なら當歸芍藥散)といった簡単な使われかたをしている事が多いようです。
中医学では「弁証論治」と言って、その人の体質や状態を詳しく分析して、状態を把握し、それにあわせた処方を考えていくという方法になります。
ですから中医学を習得するのは簡単ではありません。
中医学専門の大学があり、付属病院があります。
日本にいて中医学を学ぶのはとても大変ですが、中国の中医師に負けないように毎日頑張って勉強しています。

お店の営業について

漢方の杏村は都合により7月末までの営業になります。
6月と7月は日曜と金曜のみ営業いたします。
火、水、木、土は刈谷市の深谷薬局養心堂で漢方相談をいたします。

刈谷までご来店が可能の場合は、刈谷店で相談していますから、ぜひご来店下さい。
予約される場合は 0566-23-6089 に電話して「杏村の漢方相談」とお伝えください。
深谷薬局は刈谷に2店舗あります。
池田町の養心堂にご来店下さい。

ご来店が難しい場合は、メール相談もしくは電話相談でお送りできます。
電話相談の場合も 0566-23-6089 に電話して「杏村の電話相談」とお伝えください。
メール相談は、ホームページから、もしくは今までのメールアドレスで大丈夫です。

お送りする場合はヤマト運輸の代金引換になります。
送料と代金手数料合計は

 お買い物 税込み1万円未満 1000円
 お買い物 税込み1万円以上 200円
 お買い物 税込み2万円以上 無料

となっています。
時間指定される場合
午前中、12-14時、14-16時、16-18時、18-20時 19-21時
の中からお選び下さい。

ご不便をおかけいたします。

外邪 暑邪

暑邪は、主には気温が高い場合の邪気ですが、これに湿があわさる事が多い邪気です。
気温が高くでも湿気が無い場合は邪気になりにくいからです。
暑邪は夏の邪気です。
身体がだるく、重くなります。
また胃腸に入りやすく、下痢を起こす事が多いものです。
暑邪におかされると、舌の苔は白く厚くなります。
もっとひどくなると苔は黄色くなります。
暑邪は、湿の程度を考えて治療する事が大切です。
湿が多い時は先に湿を取り除き湿と熱を分離します。
湿が少ない場合は清熱剤を使っていきます。

外邪 寒邪

寒邪は2種類あります。
一つは、温度が低い邪気、つまり冷たい水、空気、氷、雪などです。
これらに長時間ふれた場合、寒邪をうける事になります。
もう一つは細菌やウイルスです。
これらの邪気が体内に侵入しておこるものが、広義の傷寒です。
広義の傷寒は、また色々な種類があります。
強く寒気を起こすものを狭義の傷寒と言います。
寒邪が体内に侵入ても、すぐに発病しないで、季節が変化して発病するものを温病と言います。
この場合は寒気を伴わないか、あってもごく僅かです。
この温病も広義の傷寒の一種です。

外邪 風邪

外邪は身体の外部から侵入する邪気ですが、今日はその中で風邪についてお話しします。
風邪は「ふうじゃ」と読んで下さい。「かぜ」と紛らわしいですね。
「かぜ」も「ふうじゃ」の一種ですから、同じ漢字が使われています。

風邪は風という邪気です。
風の性質はよく動く、変化する事です。
たとえば、痛い場所、痒い場所が移動します。
また、クシャミ、咳などの動作をともなう症状をおこします。

風という邪気はあまり強い邪気ではありません。
ですので、よほど虚が進んでいない限り、風単独では病気がおこりません。
風がやっかいなのは他の邪気と結びつきやすい事です。
例えば寒邪とむすびつき風寒という邪気になります。
また熱と結びついて風熱となります。
これらの邪気は非常に強い邪気となります。

邪実

邪実とは、邪気が体に存在する状態です。
邪実は次の3つがあります。
 
外邪  身体の外から体内に侵入する邪気。 風寒暑湿燥火の6つの邪気があります。
伏邪  外邪が長く居座っている状態
内邪  体内で生成させる邪気。 六鬱とも言います。 気湿痰血食火の6種類あります。
 
伏邪の概念は現代中医学ではあまり詳しくありません。
しかし、慢性の病気の弁証論治には非常に大切な考え方です。
例えばリウマチなどは風寒湿の3つの邪気が入り交じり、体内にいすわる状態で、時に化火します。
花粉症は、花粉がなくなっても、体内に伏邪として邪気がのこり、次の年にまた花粉にふれると伏邪が動き出すと考えます。
ですから、花粉症が発症していない時期に伏邪をとりのぞく事が大切です。
現代医学での抗体なども伏邪の一種と考えて良いでしょう。

虚と実

漢方でよく「虚」とか「実」という言葉を聞くと思います。
あるいは虚証とか実証と言う場合もあります。
この虚実は、日本漢方と中医学では意味が異なります。
日本式の漢方は虚は体力がない、疲れやすい、やせいてる、血圧が低いなど弱々しい体質を言います。
これを虚証という言い方をする事が多いです。
また実は、体力があり、がっちりしているか太り気味、血圧は時に高めなどの体質をいいます。
実を実証、または実証体質などと言います。
これにたいして、中医学では、実は「邪実」を意味し、虚は「正虚」を意味します。
邪実とは体内に邪気が存在している状態です。
正虚とは、正気の不足を意味します。
邪気と正気については、次回以降、詳しく説明します。

中医学の定量化

中医学の非常に難しい問題として、定量化があります。
例えば肝臓が悪い場合、現代医学であれば肝機能の検査でどのくらい悪いのか、また治療によってどのくらい回復しているかなど数値で解ります。
これに対して、中医学は顔色であるとか、舌の色であるとか、脈の状態などみな数値では表せません。
勿論、数値で表せる方がなにかと便利な場合が多いです。
そこてせ顔色や舌の色を数値化しようとする方法もあります。
しかし、絶対的な舌の色はあまり意味がありません。
顔色と比較してとか、体格と比較してとか、脈の状態、病状などと比較してどうかという事が大切です。
例えば顔色が青白く、体格はやせていて、脈が弱い場合、舌の色は当然淡色になるはずです。
これがもし正常の人と同じなら、やや赤味があると判断する必要があります。
また顔色は顔の部分によっても違います。数値化するよりはイメージとして捕らえる方が解りやすいものです。
中医学はこのように数値よりも直感的なものを非常に重視しています。
ですので、どうしても治療する人の経験で診断にバラツキが出てしまいます。
それが中医学の長所でもあり欠点でもあります。

寒凝

中医学の用語で、「寒凝 かんぎょう」という物があります。
ちょうど今の季節にぴったりの用語だと思います。
寒凝は、身体の外から寒邪が進入して、血流を阻害し、瘀血を生じている状態です。
イメージ的には血液が寒くて凍っている状態と思って下さい。
勿論、本当に凍ってしまったら大変ですけども。
この場合、まず温める呉茱萸とか乾姜などを使い、氷を溶かしていく必要があります。
また、雪山で遭難した場合などを除いて、通常は寒凝がおこるのは体内の陽気が足りない為です。
ですから、陽気、特に腎陽を補うものも考えます。
代表的な処方が「当帰四逆加呉茱萸生姜湯」です。
これに海馬補腎丸や東洋八味地黄丸など腎陽を補う物を併用していく事が多いです。
瘀血を考えて、冠元顆粒を併用する事もあります。

頚管粘液

おりものにも色々と種類があります。
出た方が良いものと、あまり出ない方が良いものがあります。
出た方が良いものとして、排卵の少し前くらいに、透明、時に白色で、長く伸びるおりものが出ます。
これは頚管粘液というものです。
頚管粘液は精子を通しやすくする役割があります。
中医学的には、もう一つ意味があります。
身体の中には「津液 しんえき」という栄養が沢山含まれた液体があり、身体を潤していると考えます。
いろいろな粘液はみな津液の一部分です。
ですから、頚管粘液も津液の一部分です。
津液は卵胞の中にもあります。
卵胞の中は、栄養の沢山入った液体で、中医学的な分類では津液の一部分です。
つまり、津液がたっぷりある人は、頚管粘液も多く、卵胞の中身も良いという事になります。
ですから、不妊症を中医学で治療する場合は、頚管粘液の量を重視します。
ただ、おりものにも色々なものがあります。排卵の頃の粘るおりものがあれば、大丈夫です。

あまり出ない方が良いおりものとしては、さらさらした水のようなおりものは、津液というより余分な水の可能性があります。
特に冷えやすい体質で、かつ余分な水がある人に多くみられます。
また、動いた時に尿もれのように出る場合は、着床などに影響する可能性もあります。

チャイナビュー 233号


チャイナビューの233号が来ました。
今回の中国探訪は襄陽(じょうよう)です。
あまり知らない所ですが、三国志の舞台になった所のようです。
漢方の知恵袋は「慢性疲労」です。
ただいま、当店で漢方をお買い上げの方に差し上げています。

痰と温胆湯

痰とは、簡単に言えば、汚れた脂とか繊維のようなものです。
これには、狭義の痰と広義の痰があります。
狭義の痰は、目に見える痰で、例えば気管支からはき出される痰、ガングリオン、骨刺、結節、筋腫、皮様性嚢腫などです。
ガンなども痰と瘀血が混ざったものと考えます。
これに対して広義の痰は、「存在ははっきりしないけども、化痰薬を使う事で改善する見えない痰」という定義です。
例えば、てんかん、統合失調症、不眠、耳鳴り、高脂血症などです。
特に、広義の痰は身体の至る所に存在する可能性があります。
ですから、「怪病従痰論治」という言葉もあるくらいです。
血液の汚れの瘀血にくらべて、津液の汚れの痰は、中医学でも理解しにくい部分です。

車轍中水

赤龍浴水ほどではないけども、こちらも摩訶不思議な水です。
その名のとおり、車のわだちの凹みに溜まった水です。
5月5日に汲むと良いようです。
牛の蹄の跡に溜まった水でも良いとの事です。
どちらもあまり飲みたくないです。
主治は、癧癰風となっています。瘰癧とか、癰疽などでしょうか。
風というのは、痙攣を起こしている状態かもしれません。
とても効くとは思えない物です。

地漿

黄土に穴を掘り、水を入れかきまぜたものを汲んで、しばらく放置して透明になったもの。
黄土の成分が含まれていると思われます。
効能としては笑い茸を食べて笑いが止まらない人に良いとなっています。
本当に効くのでしょうか?
効いたら凄いですね。

熱湯

当たり前ですが、熱湯は身体を温め、経絡を通じます。
「百沸湯」とも「太和湯」とも言います。
霍亂(コレラのような吐き下し)で筋肉が痙攣するものを治すとあります。
薬ではないですが、場合によっては起死回生の効果もあるかも知れません。
なぜか、本草綱目では、「中途半端に沸騰したものを飲むと元気を損なう」とあります。
そんなもんでしょうか?

生熟湯

別名、陰陽水。
これは、すごい水です。
作り方は簡単で、熱湯と冷たい水を混ぜたものです。
熱湯は陽、冷たい水は陰ですから、これをまぜて陰陽を調和する働きがあります。
陰陽が通じないと、清気は昇らず、濁気は降りないため、吐き下しがおこります。
この時に陰陽水で、陰陽を調和されると、清気が昇り、濁気が降ります。
中医学の理論では、このようになります。
ただし、実際の効果が何処まであるのかは、私には解りません。

漿水

漿は酢の事です。
炊飯した粟や米を冷水に5-6日浸しておくと酸っぱくなり表面に白い泡のようなものが浮かんできます。
李と一緒にとると、吐き下しになるので、一緒にとらないようにと、注意書きがあります。
胃の働きを良くして、喉の渇きを止め、吐き下し、消化不良に良いとあります。
お粥にして夕暮れに飲むと、よく眠れるそうです。
また美白の効果があると書かれています。
発酵食品はやはり身体に良いのですね

磨刀水

今回は磨刀水です。
その名のとおり、刀のとぎ汁です。
効能は、尿が出ない時に使います。
あと、肛門が腫れて痛む場合も良いとあります。
毒蛇にかまれた時にも良いようです。
耳の中が急に痛い時、耳に少し注ぎ込むといいと書かれています。
効能の程は解りませんが、現代では全く使われていません。

浸藍水

これは、藍染めの水です。
藍は、板藍根として、清熱解毒の作用があります。
現在ではインフルエンザなどウイルス性の疾患に多用されています。
藍染めの水ですから、当然、板藍根と同じ作用があります。
効能は、徐熱、解毒、殺虫、喉の痛みとつかえに良いとあります。
本草綱目には、その後に面白いエピソードが書かれています。
「昔、ある人が酔っぱらって、田んぼの水を飲んだら、間違って蛭(ヒル)も一緒に飲み込んでしまった。
 胸やお腹が張り痛み、顔が黄色くなった。色々な医者にみてもらったが効果が無い。
 ある宿屋で、非常に口が渇いていたので、間違えて藍染めの水を飲んでしまった。
 そうすると、何回も下痢をした。下痢の中には無数の蛭が入っていた。
 病も頓挫に癒えた。」
とあります。蛭は活血薬ですが、さすがに生きたまま飲み込んではいけませんね。

妊娠と漢方薬

なかなか妊娠しない方で、漢方薬を飲みたいという方がとても多くなっています。
その場合の注意点をいくつかあげてみます。
漢方薬はホルモン剤のような即効性はありません。
それを飲んだからといって、すぐにその周期から基礎体温が綺麗になるとは限りません。
また、子宮や卵巣は目には見えない部分ですから、変化も解りづらいものがあります。
ですので、体質にあった漢方薬をまずは3ヶ月は続ける事が大切です。

卵胞は赤ちゃんの頃から卵巣にあり、排卵の順番を待っています。
順番が来ると卵胞は膨らみ始めます。
そして膨らみ始めてはら排卵すまで、何と6ヶ月半もかかっています。
始めの4ヶ月くらいは、FSHの影響をうけない自発的な成長です。
後の3ヶ月くらいはFSHの刺激により卵胞は膨らんでいきます。
この3ヶ月が卵胞の成熟にとても大切な時期です。
ですから、卵を良くしたいなら、最低3ヶ月かかると言う事です。
周期療法の場合で、今月は夫婦生活のタイミングがとれなかったからといって、高温期の漢方薬を飲まない場合があります。
しかし、高温期用の漢方薬はその周期の為だけでなく、排卵の順番を待っている全部の卵胞の為にあります。
ですから、なるべく忘れないように飲む事が大切です。

また、すべてが周期療法で解決する訳ではありません。
排卵障害のある場合、多嚢胞性卵巣、高プロラクチン、卵管の閉塞、子宮内膜症、子宮筋腫、内膜のポリープ、受精障害、着床障害、不育症など
周期療法があまり適さない場合もあります。
このような場合は、中医学的には、痰湿や瘀血というような、体内の汚れや、気の流れの問題が大きいため、汚れを綺麗にしたり気の流れを改善したりするような漢方薬を使っていきます。

不妊症のご相談をされる時は、ぜひ、不妊症に詳しいお店を探して見て下さい。

明水

明水は、淡水の大きな貝の中の水です。
月明かりの夜、これを捕まえて中の水2-3合を得ます。
目を洗えば、目がはっきり見えるようになり、これを飲めば、安神作用があり、子供の煩熱を冷ますとあります。
月明かりの夜にとらないと効果が無いかというと多分そうではなくて、暗い中での作業のため月明かりがあった方が良いという事でしょう。
では、昼にとったらどうなるかというと、それは解りません。
何かきっと夜の方が良い理由があるのでしょう。

冬霜

冬霜があるので、夏霜があるかというとそうでなくて、冬霜はただの霜です。
霜柱をとって、鳥の羽で掃いて綺麗にし、瓶に保存します。
甘、寒、無毒。
「これを飲むと酒熱を解す。酒を飲んで顔や耳が赤い時、これを飲むとたち所に赤味が消える。」
今なら氷水でしょうけど、冷蔵庫が無い時は、それも良いかも。
夏のアセモや、脇の下が赤く腫れる場合に、淡水貝の殻の粉とまぜて使えばたち所の効果がある、とも。
さらには、発熱、マラリア、鼻づまりなどにも応用されています。
しかし、所詮水ですから、そんなにたいした効果は期待出来ないでしょうね。

腊雪

中国語で腊月というと、旧暦の12月を意味します。
『本草綱目』では、冬至の後、三回目の戊(つちのえ)を腊と言うと書かれていますから、まあ旧暦12月ころでしょう。
野菜や麦の虫を殺す、つまり農薬のような役目をする。
密封しておけば、10年腐らないと。
また果物をつけておくと虫がわかない。
などと書かれています。
本当にそんな効果があるのかかなり疑問です。
効能も「一切の毒を解す、流行している疫病、子供が熱で発狂するような場合、結石、お酒の後の熱、黄疸を治す。」
とあります。
やはりちょっと無理があります。
『本草綱目』は学術的には高い評価があります。
ただ、迷信的な記載もかなりありますから、盲信しない事が大切です。
たとえば雪は六角形なので陰の成数。とかかれています。
陰陽の考えでは奇数は陽、偶数は陰です。
その中でも陰の代表が6で、陽の代表が9となります。
占いなどでは多用されている理論ですが中医学としては必ずしもあてはまりません。

夏氷

氷は太陰の精。
冷蔵庫の無い頃は、山の中の氷穴などに保存したようです。
『本草綱目』では、甘、冷、無毒となっています。
生薬は、普通、寒、凉、平、温、熱 などで冷というのは無いのですが、ここでは冷となっています。
効能は、煩熱を去り、喉の渇きをとり、暑毒を消す。熱にうなされて意識がもうろうとする時、
ひとかたまりの氷を胸の中央に置くと良い。
また酒毒を解する。
夏の暑い時に冷たい氷を食べる事は季節に相反している。
そうすると、腹中の冷と熱が争って病気になる。
だから、夏の冷たいものはほどほどにすべきである。
宗の時代の微宗は、冷たいものを食べ過ぎて、脾の病気になった。
国家の医師では治療できず、楊界という人が大理中丸(脾胃を大いに温める薬)で治療した。
などと書かかれてあります。
もっともな事です。

神水

『本草綱目』では、「5月5日の午の刻(昼の12時)に、雨がふっていたら、急いで竹を切ると中に神水がある。」
この部分、何か神秘的な雰囲気をかもしだしています。
何故、5月5日、限定1日限りなのか?
きっと、少しくらいずれていても、大丈夫でしょうね。

効能 胸やお腹に、積衆(しこり、かたまり)がある時。
   あるいは寄生虫がいる時にイタチやカワウソの肝の丸薬と一緒に飲ませる。
   また、「清熱化痰、定惊安神」とあります。
   この部分は竹の汁である竹瀝に似ています。

半天河

半天河は、竹垣とか、木の穴などにたまった水の事です。上池水とも言います。
気味は、甘、微寒。無毒。
鬼精を殺し、恍惚や妄語に良いらしい。
「これを飲ませる時に、何をのませたか患者さんに言わない」となっています。
内容を知ってしまうと効果が薄れるというなら、プラセボ効果でしょうか?
竹瀝水なら化痰作用があるので、恍惚や妄語に良い可能性がありますが。
槐の木の半天河は、諸風、悪創風、掻疥痒に良いとなっています。

流水

流水は、河の水です。大きな河の水も小さな川の水もどちらも流水です。
流水の中で、大きな河の水を千里水、または東流水といいます。
中国では大きな河は皆、東に流れるので東流水といいます。
河の上流で流れが急な部分を急流水といい、「急速下達」の働きがあり二便を通じる時に使います。
これは、ふつうの河の流れの中の水なので順流水ともいいます。
これに対して逆流水というのがあります。河の流れに逆らった水で、長江の大逆流とか、洪水なとで河が氾濫したようなものです。
その性質は、下から上に向かうので、吐痰などに使います。
ただ、多分に迷信的な部分もあると思います。

チャイナビュー 232号

チャイナビューの232号が来ました。

今回の中国探訪は「レゴン芸術 タンカ」です。
タンカは仏像画の一種です。
漢方の知恵袋は「耳鳴り・難聴」対策です。
只今、当店で漢方をお買い上げの方に差し上げています。

甘爛水

甘爛水とか、労水というものがあります。
これは、おおきな桶などに水を入れたあと、ひしゃくなどでその水をくみ、
上から注ぎ、またくんでは注ぐという事は繰り返していくと、水の表面に細かい泡が立つようになります。
これを甘爛水または労水といいます。
中国の水は硬水なので、このようにすると水を軟らかくすると考えられます。
補腎の作用があると言われていますが、ちょっと怪しいです。
それよりは、軟水なので胃腸の負担が少なく、薬を煎じるのには良い水と思います。
今の日本の水、とくに浄水機をつけている場合は、みなこの甘爛水と同じ意味になります。

井泉水

井戸の中の水です。
朝一番に汲んだ水を「井華水」といって、効果が一番良い物です。
また、井戸の水脈によっても水質は大きく異なります。
なるべく、遠くから来る水脈が良いとされています。
近くの湖や河が水脈のものは、これに継ぐ。
都市部で汚染されたものは飲まない方が良いと書かれています。
遠くから来る水脈が良いのはミネラルが多いという事でしょうか。

季節水

中医学ては水をとても重視します。
ホジュンというドラマでも、初めの方に水を極める話がありました。

節季水
『本草綱目』によれば、季節に応じて水も性質を変えるようです。
「水之気味、隨之変遷、此及天地之気候相感」と書かれています。
立春、清明の二節の水は神水と良い、諸風、脾胃虚損などに効果がある丹薬を練る時に使います。
寒露、冬至、小寒、大寒の四節の水で、五臓を滋補し、痰火、積衆、虫毒に効果がある丹薬を練ります。
立秋の日の五更(明け方ころ)の井華水は、老いも若きも、これを飲んでおくと、マラリア、泄利など百病を寄せ付けない。
重午(5月5日)のお昼ころの水でマラリア、赤痢、金創、虫毒などに効果がある丹薬を練ります。
小満、芒種、白露の三節の水はみな有毒で、製薬や造酒、食物などを作るとみな腐敗しやすくなります。人が飲むと、胃腸の病気になります。

と書かれています。最後の一文はとても疑問です。
ただ、丹を練る時のお水も季節を考えているというのはびっくりです。
水以外の要素でも、丹を練る季節によって効果が変わるという事はありそうですね。

当帰身と当帰尾

日本の当帰はあまり大きくありませんが、中国の当帰はものすごく大きいものです。
大きな当帰ですから、本体の部分と、根っこのはしっこの部分では作用が違います。
本体の部分を当帰身といって、甘味がつよく、血を補う作用がとても良いものです。
根っこの細い部分は当帰尾。辛みがあり、活血作用がよくなります。
老中医は処方箋をかく時に、当帰身と当帰尾を使い別ける事がよくあります。
一度、病院の調剤室を見学に行きました。
そこで当帰身と当帰尾について処方箋を配合している若い薬剤師に聞くと、特に区別していないという事でした。
ただ、処方箋に当帰身とある時はなるべく大きめな所、当帰尾とある時は底にたまった細かいものを配合すると言っていました。
老中医の深い思いは、なかなか全部は若い薬剤師には伝わらないようでした。

心筋梗塞と弁証

「中医雑誌」に面白い記事がありました。
造影剤で冠状動脈の狭窄がみられた405人の体質を判断しています。
その中で、
 瘀血があった人 66.4%
 痰濁があった人 43.7%
 気虚があった人 34.8%
 陰虚があった人 15.1%
 気滞があった人  8.6%
 寒凝があった人  7.4%
 陽虚があった人  7.2%
という結果でした。
兼証がありますから合計は100%にはなりません。

この結果を見ますと、瘀血と痰濁はまあ、予想通り。意外に多いのが気虚。
そして意外に少ないのが陽虚と寒凝でした。
そうすると「冠元顆粒」「星火温胆湯」「麦味参顆粒」が心筋梗塞予防の3点セット?
実際の臨床はもっと複雑ですから、そう単純には行かないでしょうね。

 

酸棗仁

サネブトナツメの種を酸棗仁といいます。
主に肝、心に入り、安神寧神作用があります。
ですので、肝や心の気虚や血虚で、寝付きが悪い場合によく使われます。
面白いのは、「酸棗仁は炒って使うと、不眠に良くきき、そのまま使うと嗜眠(昼の眠気)によく効く」という説です。
最近の動物実験では、炒って使っても、そのまま使っても催眠作用がある事が解りました。
ただ、酸棗仁を炒ってみると、何とも言えない、良いにおいがします。
臭いをかいでいるだけで、眠くなる気がしてくるほどです。
また、炒った酸棗仁は香ばしく、のみやすいものです。
薬効成分とは関係が無いのかも知れませんが、味や臭いのリラックス作用は炒った方が勝ると思います。

竜眼肉

中国の南の方に行くと、茶色くて、直径2cmくらいの硬い木の実を売っています。
ちょっと茘枝に似ていますが、色はもっと薄くて、茶色というよりベージュ色。
茘枝より小粒で、表面も茘枝と違ってつぶつぶではありません。
割ってみると、茘枝と同じような果肉が入っていて、とても甘くて美味しいものです。
家内が大好きで、見つけるとすぐに買ってしまいます。
中医学には養心安神作用があり、眠りを誘うものです。
漢方で使う龍眼肉は生のものではなくて、乾燥させたものです。ちょうどレーズンのような感じです。
ただ、実際には竜眼肉をいくら食べても、眠くはなりません。
やはり柏子仁とか、酸棗仁、蓮子芯などと配合して初めて効果が出るものと思います。

石膏

生薬の中には鉱物性のものもあります。
その代表が石膏です。
現代中医学では石膏はとても冷やす作用が強く「大寒」とされています。
しかし、神農本草経では微寒で、清代の名医、張錫純も石膏はとても穏やかなものとしています。
そして、数百グラムという単位で使っています。
確かに石膏の作用は穏やかなものと思います。ただ、鉱物のものは水に溶ける量は限られています。
ある一定以上は、飽和して水には溶けません。
そうなると、水に溶けない部分で、石膏の微粉末などが煎じ液に拡散していると考えられます。
それなら、いっそ初めから微粉末にしてから少量とかし込む方が効果が良いようにおもいます。
ただ、そのような方法は今のところ行われていないようです。

蓮ほど、色々な部位が使われる生薬はありません。
まず、蓮根。これは補血作用があります。
また、蓮根の節の部分は藕節といって止血作用があります。
花托は蓮須といって収斂作用があります。
蓮の実は蓮肉といって下痢を止めたり、精神を安定させます。
また蓮肉の中の芽は、蓮子芯。清熱作用や興奮を静める作用があります。
蓮の葉は、荷葉と言います。解暑の作用があります。
こんなにも沢山の部位でそれぞれの効能が違うものは蓮をおいて無いでしょう。